特別養護老人ホームの仕事は?大きなやりがいのある仕事

特別養護老人ホームの仕事は?大きなやりがいのある仕事

介護の仕事にもいくつかの種類があります。デイサービスや老人ホーム、グループホームなどなど。就く職種によって当然仕事内容も変わりますが、なかでも特に「仕事が厳しい」と思われているのが特別養護老人ホームではないでしょうか?
そんな特別養護老人ホームですが、仕事内容は厳しさよりも「やりがい」が際立つ仕事ともいわれています。そんな仕事内容についてまとめてみましょう。

特別養護老人ホームは「終の棲家」?

特別養護老人ホームは、単なる高齢者が集う施設ではなく、要介護3以上の要介護認定を受けている高齢者が入所し、生活を送る施設になります。そのため、一般には「終の棲家」と考えられていますが、実際にはどうなのでしょうか?

長期入所以外の形態も

まず、特別養護老人ホームの中でも施設によっては「短期ステイ」を受け付けている施設もあります。「良友園」もそういった施設のひとつであり、ショートステイを受け入れています。特別養護老人ホームだからといって、必ずしも長期入所の高齢者だけというわけではありません。

そう考えると、「特別養護老人ホーム=終の棲家」というのは極論かもしれません。では特別養護老人ホームとは、高齢者にとってどのような存在になるのでしょうか?

終の棲家というより「我が家」

特別養護老人ホームには、多くの高齢者の方が入所し、毎日の生活を送っています。そこは特別な空間や施設というわけではなく、入所者の皆さんにとってはまさに「我が家」ともいえる場所なのではないでしょうか?

もちろん職員の力を借りながらの生活ではありますが、要介護の方でもある程度のことは自分でできるという方もいます。例えば自分の脚で歩くことができ、しかも歩くことが好きな入居者もいますし、トイレに入ったら自分でズボンを降ろしたいという入居者もいます。

こういった入居者にとって、私たち職員はどのような存在であるべきか。それを考えることが、特別養護老人ホームで働くためには重要なポイントといえるかもしれません。

特別養護老人ホームの職員は家族

入居者にとって特別養護老人ホームが我が家だとすれば、そこで働き、そして介護や介助を行う職員は、入居者にとっての家族となる存在といえるでしょう。

流れ作業ではない毎日の仕事

特別養護老人ホームには、多くの高齢者が入所しており、それぞれ介護度も症状も体の状態も違います。そこで働く職員の仕事を文字情報などで伝えると、「排泄介助」、「食事介助」、「入浴介助」などと非常に画一的になってしまいます。

しかし、現実には同じ食事介助でも、職員が食器を持って、一口一口、食べ物を口に運ばないといけない入居者もいらっしゃいますし、ある程度は自分でできるため、手伝うというより見守るというタイプの入居者の方もいます。

特別養護老人ホームの仕事はこのように、入居者の方によって介助の度合いも内容も大きく変わってくるわけです。

毎日の作業のため必要な観察力

入居者に合わせた介助を行うには、その入居者の方について詳しく知る必要があります。会話などを通じてその入居者の方が何を望んでいるのか? どう介助すると気持ちよく生活できるのか? こういった情報を集める必要があります。

入居者について細かく観察するには、やはり親身に解除を行うことが重要です。それはまさに入居者の家族になったような気分で、入居者の方のためを考え、観察する必要があります。さらに感じたことを医療職のスタッフや、管理栄養士、リハビリ担当スタッフなどに報告し、多くの職種のスタッフたちで考え、入居者の方に最善の介助ができるように、このホームを我が家と思ってもらえるように工夫することも職員の仕事になります。

単に個人で、流れ作業式に介助作業をするのではなく、常に考え、みなと協力できる職場。それが特別養護老人ホームにおける仕事といってもいいでしょう。そして特別養護老人ホームの職員である以上、入居者の家族になるくらいの気持ちが重要なポイントとなります。

まとめ

特別養護老人ホームの仕事内容は、文字情報や想像上では非常にキツイ仕事のイメージがあるかもしれません。また、社会福祉法人や公的機関が運営していることもあり、待遇面で他の介護業よりも条件が良いため、「待遇が良いということは仕事がキツイ」と思われているかもしれません。

当ホーム良友園も社会福祉法人であり、仕事内容がキツイと思われているかもしれません。確かに人によっては肉体的に、精神的にキツイと感じる方もいらっしゃる可能性は否定しません。しかし実際に仕事内容を見て、感じていただければ、キツさ以上にやりがいのある仕事であることはご理解いただけると確信しております。

良友園では、面接時にホーム内の施設を見学していただき、実際に働いている職員や入居者の方の表情も見ていただいております。見学をしていただければ、入居者の楽しそうな顔や声、そして働く職員たちの充実した表情を感じていただけるでしょう。

単に流れ作業のように働くのではなく、入居者個人にしっかりと寄り添い、本当の家族のように接する仕事にやりがいを感じていただき、来るべき超高齢化社会に向けて一緒にスキルを上げていただける人材を、良友園は常に探し求めています。