特別養護老人ホームの仕事はどんなもの?その内容を紹介します

特別養護老人ホームの仕事はどんなもの?その内容を紹介します

特別養護老人ホームとは、要介護状態となった高齢者の方々が入居する公的な介護保険施設です。この記事では、特別養護老人ホームで提供されるサービスと働くスタッフの一日の流れについて紹介します。是非ともこの記事を参考に、特別養護老人ホームでの仕事をイメージしてください。

特別養護老人ホームで提供されるサービス

食事

特別養護老人ホームでは、栄養士が高齢者の栄養バランスや身体状況や嗜好を基に組み立てた献立から、食事を提供しています。健康な心身を維持・向上するために家庭で提供されるような食べやすい食事を、通常の時間帯に提供しています。食事は入居者にとっての楽しみとなることが多いため、季節の行事食や旬の食材を使ったメニュー、誕生日の特別食などを用意することがあります。

排泄

要介護状態となることで、日々の排泄を自身でトイレにて行えなくなってしまう方が少なくありません。そこで、排泄が自立して行えるように促すことも提供されるサービスとなります。排泄の間隔を把握したうえでトイレに誘導したり、トイレまでの移動が行いやすいように介助を行ったりします。また、どうしてもトイレでの排泄が難しい入居者に対してはおむつによる対応も行います。

入浴

施設によって異なりますが、週に2回の入浴サービスを提供しているところが多いです。入居者は自身の力では入浴することができないために、介助しながら入浴します。このとき、入浴用の機器を用いるため、寝たきりの方でも入浴可能になっています。

生活管理

入居者は自身で部屋の掃除、服の管理、日用品の管理などを行うことができない場合があります。そのため、必要に応じてそれらを管理することが必要です。洗濯にかかる洗剤や日々使うティッシュなどの日用品の購入は入居者の実費となることがほとんどです。

健康管理

施設医や訪問医、または看護師が定期的に健康管理を行います。しかし、毎日入居者をみているわけではありませんので、特別養護老人ホームのスタッフが入居者の不調や普段との違いに気づき、伝えることが必要です。もちろん、日々の感染症や食中毒予防をすることも重要です。また、入居者に万が一のことがあった際には関連施設の看護師や医師に連絡し、場合によっては救急車を呼ぶこともあります。

レクリエーションやイベント

特別養護老人ホームでは日々の生活を豊かにするために、施設内で行われるレクリエーションやイベントがあります。スタッフはそれらを企画から運営まで行います。ときには施設を飛び出して花見に行ったり、買い物に行ったりと幅広く活動することもあります。

リハビリ

身体の筋力や可動域が悪くならないように、歩行や立ち座りといったリハビリを行います。特別養護老人ホームでは、加齢に加えて、どうしても日々の活動量が少なくなってしまうために筋力低下などの問題を生じやすくなっています。そのため、日々のリハビリはとても大切になります。

特別養護老人ホームでの仕事の流れ

出勤

出勤すると、朝礼が行われ、入居者の状況や当日の業務の流れについてスタッフ間での情報共有を申し送りにて行います。

午前中の業務

入居者の排泄介助、生活管理、入浴介助を行います。午前中は多くの施設ではルーティーンで行われているような業務を行うことがほとんどです。花見などのイベントがあるときには、午前中から準備をして出発することもあります。また、午前中の業務の合間に午後のレクリエーションの準備をすることもあります。午前中の最後には昼食の配膳や食事介助を行います。

お昼休憩

お昼には昼食の休憩時間があります。

事務作業

介護記録や入居者家族への事務連絡といった事務作業も行います。特別養護老人ホームの仕事というと、高齢者の応対をしているイメージを持ちますが、事務作業を行う時間も実は多いものです。

リハビリ、レクリエーション

入居者にとって活動の時間となるリハビリやレクリエーションを行います。最近ではリハビリの専門職である理学療法士や作業療法士を雇っている特別養護老人ホームもあり、これらが積極的に運営されているところもあります。しかし、リハビリ専門職だけでは十分に手が回らないところもあるため、全てのスタッフが一丸となって取り組むことが大切です。

退社

遅番や夜勤のスタッフへの申し送りを行い、全ての仕事を終えれば退社となります。

まとめ

この記事では、特別養護老人ホームの仕事について紹介しました。
特別養護老人ホームでは入居者の方々が豊かに生活できるようにサポートすることが一番の仕事であるといえるでしょう。また、社会福祉法人端仁会が運営する「特別養護老人ホーム良友園」では、利用者が快適かつ文化的に豊かに生活できることを目的に職員の一人一人が働いています。現在、職員を募集しておりますので、是非とも気軽に見学に来てみてください。