特別養護老人ホームで働くために必要な「ケアマネージャー」の資格とは?

特別養護老人ホームで働くために必要な「ケアマネージャー」の資格とは?

少子高齢化が進む日本において、今注目されているのが介護施設です。そしてその中でも公的な施設であり低料金で利用することの出来る「特別養護老人ホーム」のニーズが高まっています。

そんな特別養護老人ホームで働きたいという方が持っていると有利な、ケアマネージャーの資格の取得についてお話しします。

高齢者を介護するための公的施設は4種類

日常生活において介護が必要な方に介護サービスを提供する施設には、民間運営のものと公的な施設とあります。そのうち公的な施設である介護保険施設は4種類に分かれています。その4種類の違いと特徴について紹介していきます。

特別養護老人ホーム

特別養護老人ホームは別名「介護老人福祉施設」とも呼ばれている施設です。民間運営の有料老人ホームと比べて低料金で利用できるという理由から人気のある施設です。

在宅での生活が困難になってしまった「要介護3以上」の高齢者の方が入居できる施設で、原則終身で介護が受けられます。介護スタッフが24時間常駐しているので、必要な時に必要な介護を受けることが可能です。

経営が許可されているのは地方自治体か社会福祉法人に限られています。開設許可にあたり厳しい審査があること、また補助金や税制面で優遇されていることから、民間企業に比べ倒産のリスクが少なくなっています。

介護老人保健施設

介護老人保健施設は、主に医療ケアやリハビリを必要とする高齢者の方が入居するための介護施設です。終身の介護ではなく、自宅に戻り問題なく日常生活を送ることが出来るようにするのが主な介護目的になります。そのような在宅復帰が目的のため、入居期間が3~6か月と限定されていますが、復帰できない状態であれば延長するケースも発生します。

医療ケアやリハビリに力を入れるために、作業療法士やリハビリ専門職が常駐しています。ですが、洗濯や買い物代行といった生活を支援するサービスは、あまり充実していません。

介護医療院

介護医療院は2018年4月の第7期介護保険事業計画に則り、新たに法定化された施設です。長期的な医療と介護の両方を必要とする高齢者を対象にした施設で、医療機能と生活施設としての機能の両方を高レベルで提供できる施設です。

重篤な身体疾患を抱える方や身体合併症を有している認知高齢者の方に対して長期療養を行うことを目的としているので、要支援1・要支援2の方は利用することが出来ません。

介護療養型医療施設

介護療養型医療施設は「療養病床」とも呼ばれる施設で、長期的な療養と介護を入院しながら受けられるという施設になります。病院と違い急性期治療が必要な状態の方が入るものではなく、状態は安定しているが長期療養が必要な方が入る施設です。

4つの施設のなかでは最も医療従事者が多く配置されているため、病院と同等の医療処置を受けられます。

高齢者が増えている今、「特別養護老人ホーム」の需要が増えている

現代の少子高齢化社会では以上のような老人介護施設の需要が非常に多くなっています。そしてその中でも、比較的低料金で利用できること、また、終身で利用することが可能といった理由から、特別養護老人ホームの需要が非常に増えています。かつては入居待機数の多さが問題となっているほどでしたが、入居の要件が2015年から厳しくなったため、以前ほどの待機者数はみられなくなりました。ですが、今後も人気があることには変わりありません。

特別養護老人ホームで働くには?

今後も多くの需要が見込まれる特別養護老人ホーム。そこで働くスタッフの確保も大きな課題となっています。ですが、逆の言い方をすれば、働き手にとって「求められている」職種とも言えます。介護職従事者の待遇アップが叫ばれている今、待遇そしてやりがいを感じることが出来る職業となっているのです。

ではそんな特別養護老人ホームで働くにはどのような資格が必要になるのかというと、基本的に「ケアマネージャー」の資格が必要になります。特別養護老人ホームの求人の多くはケアマネージャーの資格が必須となっている場合が多いです。

ケアマネージャーの資格を取るには?

ケアマネージャーは正式には「介護支援専門員」と言い、2000年の介護保険法の施行に伴い生まれた資格です。各都道府県が管轄・実施をしており年1回試験が開催されます。

とは言っても、その試験に合格したらすぐに資格が得られるわけではなく、合格後に行われる「介護支援専門員実務研修」という87時間にわたる研修を受講・修了しなければなりません。その後各都道府県に申請・登録を済ませれば、晴れてケアマネージャーの資格を取得することが出来るのです。

特別養護老人ホームでのケアマネージャーの仕事は?

ケアマネージャーの主な仕事は、介護支援が必要な人が介護保険制度を利用し自立した生活が送れるようにサポートをするといったものになります。主に介護者とその家族のニーズを把握してのアププランの作成、サービスの仲介や実施管理、介護サービスに関連する事務作業等になります。

以上のように多岐に渡る業務をこなす必要があるケアマネージャーの仕事は大変に感じられるでしょうが、高齢者の生活が改善されることにやりがいを持つことの出来る仕事とも言えます。

まとめ

低料金で利用できる公的な老人介護施設の「特別養護老人ホーム」のニーズが高まっております。それに伴いそこで働くことの出来る「ケアマネージャー」のニーズも高まっているのです。今後もその需要が衰えることはないでしょう。

全国に特別養護老人ホームはたくさんありますが、東京都西多摩区には平成11年開園した「良友園」があります。良友園は国道から車で1分、駅から徒歩10分のアクセス抜群環境。周囲が自然に囲まれ、富士山を望むことも出来ます。

東京都西多摩区の特別養護老人ホームで働きたいケアマネージャーの方は、ぜひ良友園をご検討ください。